気付いたら、部屋が人外に占拠されていました。
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ごろにゃー
今でこそ立派な太っ腹をお持ちでいるが、夏が過ぎるまでこの子だけはいつまで経っても痩せてガリガリの問題児だった。
後から体がでかくて餌が足りなかっただけだと気付き、せがまれるだけ与えた結果が今ではこの通り立派な腹をこさえている。
雄で大きく体格が良くても、ビビりで喧嘩に弱くて生傷続き。
真っ先に縄張り争いに負けるだろうなと思っていたが、気付いたら三匹いた野良猫もこの子だけになっていた。
他二匹は体の小さくて気の強い雌猫だった。
この子の目の前で、無抵抗なこの子の餌を奪っていた。
ちなみに最近も負けている。
負けているところしか見たことがない。
前後足の爪が折れて膿み数ヶ月も長いこと治らず、耐えかねて病気へ連れて行ったことがあった。
そこで答えた名前が『ごろにゃー』。
餌を前にした時のこの子の鳴き声である。
問答無用その場即決で名付けられた、呼び名が正式名称に昇格しただけのネーミングである。
ド直球な名前だが、本猫自体は何と呼ばれようが寄ってくるので敗戦連続記録以上に気にしていない様だ。
最近は面倒臭くなって通称『にゃー』やら『にゃーさん』と呼ばれることの方が多い。
玄関先から人を呼び出す時の悲痛な鳴き声だ。
こんな我が家で飼い猫への階段を着々と上っている状態なこの子だが、姉妹揃って猫アレルギーに猛犬とビビりすぎインコがいるからまず家の中では飼えない。
一度インコと見合いさせてみたが、見事なハンター魂だった。
亀とはお互い気付いていなかった。
それもどうだ。
八方塞がりだ。
最近はよく霜が降りるようになったが、どこかでやり過ごしているみたい。
春が来て通い婿二年目に突入する前に、この甘えん坊を思う存分甘やかしてくれる家が現れるといいのだが。
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